長い空白

ひさしぶりの日記である。この間何をしていたかというと、仕事やらに忙殺されていたのだが、一番の原因は「ミクシィ」である。高校時代の友人から、同窓会の連絡用にとミクシィに招待され、最初はめっちゃ、はまってしまった。 それは、しっかりミクシィを使…

パスポート申請

今日はパスポートの継続申請に行った。といっても、パスポートセンターや法務局ではなく、難波にある韓国領事館へ。パスポートについては本来領事館の業務であるのに、なぜか民間団体である「在日本大韓民国民団(民団)」が業務を代行していた時代が長く続い…

家制度などと・・・

今日、息子の高校で、保護者向けの「論語」の勉強会があった。古典の教師が希望者を集めて実施しているもので、ワタシもそれに受講しているのだ。今日のテーマは「孝」について。2500年前の中国の人も、親不孝には厳しく諭し、「孝」の大切さを説いていた…

アケビ採り

あまり食べもしないのに、なぜかアケビ採りにこだわる夫と息子。昨日、いい天気だったので、昼から近くの山にアケビ採りに行った。息子はあいにく中間試験前なので、家でお勉強。「アケビでも何でも採ってきて。できたらキノコ!」と叫んでいた。クルマで1…

ネタがやってきた!?

ホームレスから立ち直った兄の話が一段落し、その後これといったネタがなかったのだが、最近興味深いというか、スゴイ話が飛び込んできた。兄の住む雇用促進住宅というのは、低所得者が多く住んでいるようだが、1年前に中国人の夫婦(30代)が引っ越してきた…

炭火続き

部屋で炭を焼く場合、なによりも換気が大切である。囲炉裏で使う炭のために、部屋じゅうあけっぱなしにして、寒い思いをしていたが、今年はなんとかしようと旦那が工作をしはじめた。台所に換気扇はあるが、リビングの換気までは及ばないため、リビングにも…

炭火

うちの家には、通販で買った囲炉裏がある。人に言うと、「エッ、床を掘って作ったの?」とびっくりされるが、座卓の真ん中に天板があり、それをとると、炭が焼けるようになっているもので、結構、使い勝手がいい。3年ほど前、たまたま朝刊と一緒に配達された…

それ、許せる?

またまた、久しぶりになってしまった。 昨日、ママさんバレーの練習があったのだが、そこで異様な光景を見た。今のチームには助っ人的に関わっているため、チーム事情や人間関係についてはあまり知らない。しかし、知らないとはいえ、いろいろ見えてくる。 …

高野山を訪ねて

さて、久しぶりの日記である。 兄の「ホームレスからの脱却」は計12回シリーズで記してみたが、私はそのときどきの兄の気持ちを聞いていないので、会社をリストラされたこと、退職金を使い果たしたこと、夜逃げをしたこと、ホームレスになって空き缶拾いの日…

雇用促進住宅

ようやく収入が安定(身分はアルバイトだから不安定だが)したので、兄は居候を卒業し、一人暮らしを始めることとなった。高い家は払えないので、安い住宅はないものかと探していたところ、”雇用促進住宅”の存在を知った。建物は相当古いが、民間の賃貸住宅…

隙間の仕事

見知らぬ土地で、仕事と家の往復。兄の暮らしを思い巡らし、姉にそっと言ってみた。「単調な生活だと張り合いがないから、趣味とか、楽しいことがあったらええね」。すると姉は「そんな甘いこと言うてる場合ではない。とにかく仕事を安定させることが第一」…

生活人として

兄のY市での生活が始まった。親きょうだいが住んでいるとはいえ、「よう、帰ってきた!」などという、歓迎ムードはなく、どう関わっていいかわからず、少し距離を置くような空気であった。しかし、一緒に住む姉や事態を一部始終見ている私は、そうはいって…

仕事やーい

兄はこのとき、53歳だった。景気回復の兆しが見えず、おまけに中高年の、技術も資格も持たないオトコに安定した正社員の働き口などあるのだろうか。短期のアルバイトならまだしも・・・。兄が来る前に、あれこれ仕事を探してみた。まず手っ取り早い方法として、…

春のある日

年末に兄と約束し、交通費がたまったら、私たちきょうだいが住むY市に自力で来ることになっていた。身辺の整理をし、空き缶拾いもまじめにやっていたのかもしれない。あくる年の春にはこちらに来れるという。足掛け3か月かかった。さあ、そうなると兄の住む…

怪しい団体

兄と奇跡的(?)に会えた日の帰り、私と姉は電車のなかで「まさか図書館ですぐ見つかるとはドラマみたいな話やな」とか「割合ましな格好でよかったなあ」と口々に言い合った。そして兄は本気で自分の身辺を整理し、交通費をためるかなあと思った。しばらく…

宿題

兄の服装がましなのには、ワケがある。生活の本拠地にしているA公園は地元有数の規模を誇り、その分、各地からホームレスが集まってくる。そんな彼らのために、地元のボランティアのみなさんが不用な衣類を提供してくれる。洗濯機や簡易シャワーの使用、そ…

白い瞳

兄は訥々と私と姉の質問に答えた。それで少しずつ兄の状況がわかった。自堕落な生活の果て、お金に困り、サラ金に手を出してしまった兄は、返済に困り、ついにはアパートを飛び出した。貴重品である年金手帳や外国人登録手帳などをセカンドバッグに入れ、ホ…

更生への道

兄と姉、私の3人は図書館を出た。歩きながらの話では気持ちが集中しないのとちょうど昼ご飯の時間だったので、近くの喫茶店に入った。注文したのは、地元名物の味噌カツ定食。喫茶店とはいえ、ちゃんと調理してあり、大きなカツが運ばれてきた。兄は食欲旺盛…

再会

北風が肌を刺す、寒い気候が続くようになった。たまに姉と会うと兄の話題になるのだが、最初は放っておこうとは言ったものの、私は「この寒さで外で寝ているときっとカラダを壊すだろう」と言ったりもした。そのうち姉のほうから「あのとき、探していたら・・・…

電話の向こう

警察から母の家に電話があったが、母は要領を得ず、私が折り返し電話をかけ、詳細を聞くこととなった。その内容とは、兄らしき人物が競輪場の近くでうろうろしているのを職務質問され、押していた自転車が自分のものではないということが判ったので、警察に…

行方不明

兄のアパートを清算したあと、そのまま帰路についたのではない。肝心の本人の居所がわからないので、というか生死さえ不明なので、その足で最寄の警察署を訪ねた。アパートには友人の住所といった、兄の交友関係に結びつくものは何もなかったからだ。地方都…

リストラされた側

今から3年前のことである。地方都市に住む兄が家賃を滞納しているらしいことが、アパートの近所に住むオバサンからの連絡でわかった。独身の兄の身の回りを気遣って、母は老いた身で年に1度、掃除に出かけていたが、その際にアパートのお向かいに住むオバサ…

ネコもゆだる

うちの庭にネコが居ついてかれこれ4年になる。お隣が家の建て替えをし始めたときに、どこからかノラネコがやってきた。そのころは我が家に2匹のネコがおり(近くの公園で拾ってきたもの)、家のなかではひっかき傷が大変なため、庭に小屋を作って飼ってい…

持ち家or借家

不動産広告などを見ると、「高い家賃を払うより、持ち家をがオトク」なんていうコピーにお目にかかることがある。なるほど、月10何万円を家賃か、持ち家のローンかと考えた場合、当然、持ち家はローンが終われば、自分のものになるが、借家は一生他人の家の…

海を渡るということ

昨日、取材のために、心斎橋にあるカリー店を訪ねた。オーナーは18年前にインドのムンバイ(昔はボンベイと呼んでいた)からやって来たインドの人。日本の前は、香港やドバイなどでもカリー店を構えていたそうで、彼のような故郷を離れて仕事をする人のパワ…

スポーツの功罪

子どものころから運動好きで、それなりの運動神経が自慢だった。 しかし、大人になるとスポーツをする暇がなくなり、汗を流すなどということはなかった。そんな私が今、バレーボールとバドミントンを週に1回ずつやっている。どちらも学生時代にやっていた競…

ないものを補う その2

今日は、インプラント手術痕の抜糸をした。 歯茎がチクっとしただけで、ほとんど痛みはゼロ。いまのところ、経過は順調で、3週間後に歯科に行き、次の3週間後には、仮の歯を乗っけるという。 つまり、9月中には歯が完成する段取りである(なんてカンタン!…

気丈な大正生まれ

私の母は、在日コリアン1世で、まさに歴史に翻弄されながら生きてきた。大正14年生まれで、15歳ぐらいのときに、日本に来た。農作業があまりに辛くて、日本なら少しはマシな暮らしが送れるだろうと意気揚々だったという。 女子挺身隊として看護の手伝いもし…

論語をまなぶ

昨日、息子の高校で、3年生の保護者を対象とした「論語」を学ぶ講座があった。国語の教員が教えるので、受講料はタダ。昨日は7回シリーズの第3回目で、テーマは「お世辞と作り笑いには真心がない」について。論語は古代中国の思想家・孔子の教えをまとめた…

道(どう)に憧れて

道のつくものといえば、華道、茶道、柔道があるが、その道を極めるというイメージがあって、ちょっと憧れていた。”40の手習い”を意識したともいえるが、39歳のとき(正確には40になる1か月前)に書道を始めた。私は貧乏人の子沢山、という環境に育ったので…