家制度などと・・・

今日、息子の高校で、保護者向けの「論語」の勉強会があった。古典の教師が希望者を集めて実施しているもので、ワタシもそれに受講しているのだ。

今日のテーマは「孝」について。2500年前の中国の人も、親不孝には厳しく諭し、「孝」の大切さを説いていた。そして現代、日本の若者は親に孝を尽くすという考え方が薄れ、中国はもちろん、アメリカにも後れをとっているようである。

その話の流れで、親のこと、家のことを大事にするのはいいことだと先生がおっしゃり、息子にダブルネーム(日本人の夫とコリアンの私の姓を並べている)をつけている私に向かって「両方の家を大事にするのはいいことです」と名指しでお褒めいただいた。

私は恐縮するとともに、違和感を覚えた。そもそも韓国の儒教的な家制度は賛成し難いと思っているし、息子にダブルネームをつけているのは、自分のルーツを自然に受け入れてもらうためにやっているようなものだから。ごくふつうに、自分を表現することでマイナスと思ってほしくなかったからにすぎない。

それを親孝行のたとえで、「孝を尽くしている」といわれると全然違うし、でも、結果的にはそうなるのかもしれないかなあと思うと、その場では反論できなかった。

21世紀にもなるのに、出自を理由に「いらぬ先入観」や「偏見」を持つのは時代遅れかなとも思う(ちょっと生意気な言い方ですね)。

孔子の教えを今風に解釈して、かっこいい生き方を探っていけたらいいなあ。